森の守人 第一章
□監視者
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「これは…応援呼ばないといけないらしいな」
戦いのせいで学校の周りが滅茶苦茶になっていた。
「ねぇ、時人…今の細い結界、何?」
「ん?…あぁ…」
「修業してたの?多重の方も…」
「いや…多重はそうだが、アレは違う。今思いついたものだ」
「…」
やっぱり時人は凄い、美守は素直に思った。
「(オレからすればお前の力の方が…)」
ザワッ
「な…何!?今一瞬邪気が…!!」
「妙だな…同時に俺の式神も消えた…」
「式神?」
「白尾が他に侵入者がいると言ったからな…念の為偵察に放ったんだが…人間の匂いだったハズだ」
〈ああ…だが妙だな…匂いが変質してきてる〉
二人は顔を見合わせた。
「私見てくる!!」
「気をつけて行けよ」
美守は結界をはりながら屋上へ向かった
そこには、一人の男が顔を抑えて立っていた。
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