森の守人 第一章

□危険な転校生
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「さあ、美味しい紅茶が入ったよ。」



この日、美守と時人は三能たつみに話があると言い、指導室え来ていた。
が…



「嬉しいなあ、君達の方から声をかけてくれるなんて…ああ…今日は一段と朝の光が美しい…」


「好きで呼んだわけじゃねえよ…」


「まあまあ時人…」



今にも切れそうな時人を美守がなだめる。



「先生、いいんですか?指導室をこんな私物化して…」


「私物化だって!?バカな、僕はただ居心地のいい空間を作ろうと…」


「生徒指導室でくつろいでどうすんだ?指導の意味分かってんのかテメエ」


「時人…」



もはや口調も素になっている時人。
目に赤みがかかっているのは気のせいじゃないだろう。



「まあ、確かにね…僕も、この部屋の存在には疑問を持っているんだよ。」


「「???」」


「だってこの学校には…

指導の必要のある生徒なんて1人もいないじゃない!?」



もはや言葉も出ない二人。



「美守…俺はもう帰りたい。
こんな奴に何か言って意味があるのか?」


「…………」



美守もまた時人と同じようなことを思っていた。
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