森の守人 第一章

□白き襲撃者
3ページ/9ページ




追っている間、美守は一枚の白い羽根をみつけた。



「これは…」


〈それと妖の匂い同じだよ。けど厄介だね…こいつら大分早いよ〉


「うん…」



時人なら正確に捕らえるだろうか?いや…結界をはっても滅せなければ意味が無い。



「(いくら時人でも…あの速さじゃ…)」



そして、美守の予想通り、時人も苦戦していた。



〈トッキー!あそこだ!〉

「だからそれで呼ぶな…」


そう言いつつ、時人は結界で囲んだ。しかし…

ヒュォォォ!



「な…んだと!?」


〈あっちゃ〜…これじゃ何度やっても同じだな〉


「ちっ…」



苦々しく舌打ちすると、また追いはじめた。



「(向こうもキツいだろうな…)」



時人もまた、美守と同じように考えていた。















Next→
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ