森の守人 第一章
□白き襲撃者
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追っている間、美守は一枚の白い羽根をみつけた。
「これは…」
〈それと妖の匂い同じだよ。けど厄介だね…こいつら大分早いよ〉
「うん…」
時人なら正確に捕らえるだろうか?いや…結界をはっても滅せなければ意味が無い。
「(いくら時人でも…あの速さじゃ…)」
そして、美守の予想通り、時人も苦戦していた。
〈トッキー!あそこだ!〉
「だからそれで呼ぶな…」
そう言いつつ、時人は結界で囲んだ。しかし…
ヒュォォォ!
「な…んだと!?」
〈あっちゃ〜…これじゃ何度やっても同じだな〉
「ちっ…」
苦々しく舌打ちすると、また追いはじめた。
「(向こうもキツいだろうな…)」
時人もまた、美守と同じように考えていた。
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