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□放課後のXXX -3-
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「出逢い」というシチュエーション -if-

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 桜が例年より早く開花して、校内を春色に染め上げる。

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「アキラ!」
「…ケイスケ」


 校門をくぐろうとしたところで、背後から声をかけられた。


「なんか、緊張するね」
「別に。ただの、入学式だ」


 それにしても、とケイスケは足を止めてアキラを眺める。


「なんだよ」
「制服、似合ってるね」


 そうか、とケイスケの視線を辿って眉間に皺を寄せる。


「お前、どこ見てる」
「え…」


 ケイスケの視線は、アキラの足元。
ともすれば下着が見えてしまうのではないかというくらいに短いスカートから伸びた、白い足に吸い寄せられている。


「や…だって、綺麗…だし…つい…」


 拳を作って、軽くその頬を殴る。


「エロスケ」
「だ、って…しょ、しょうがないだろ…俺だって、男だし…」


 ふい、と視線をそらせたアキラはすでに歩きだしていて、ケイスケの言葉など聞いていない。


「ちょ、待ってよアキラ!」


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「今年は、面白そうなヤツが入ってきたな」


 3階の窓から校門あたりを見下ろしていた人影が、ぽつりと呟いた。


「こんなところに居たのか。入学式の挨拶があるんだろ。早く来いって先生が呼んでたぜ」


「…くだらん。お前がやれ」


 口角を釣り上げ、呼びに来たその人の横をすり抜ける。
すれ違いざまにその人物を一瞥すると、その人は身体を強張らせて立ち尽くしていた。


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