短編集
□見えない気持ち(中編)
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本当に大切なものは失って初めて気がつく……
その意味の片鱗に……
少しだけ触れた気がした……
「………先輩、タツミ先輩?」
「あ、あぁわりぃ、ボーっとしてたわ、ゴメンな?」
「…もしかして、昨日のことですか?」
「…いや、ミッションに疲れただけさ、気を使わせて悪いな…」
「…ふふっ、さっきから謝ってばかりですよ?タツミ先輩」
「あぁ、そういやそうだな、ゴメ……」
「また……ふふっ」
「…ダメだなこんなんじゃ、久しぶりにぐいっとアルコールでも入れるかな‼︎」
「……タツミ先輩、昨日言ってた相談って……?」
「…あぁ、それはもういいんだ、そんなことより一緒に飲もうぜ‼︎」
「……はい…」
。