私立生華学園☆

□これが俺の非日常っ!!
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「それじゃ、部屋は葵君と一緒の部屋でいいよね?」

…はっ、今なんて!?
生徒会長と同室っ…!?

さっきの堂々とした態度とは打って変わり理事長のめんどくさい病が発動したようだ

「いや、ちょっと落ち着いて考えて下さいよっ!?葵さんと同室!?そんな事したら俺っ、生徒会の『親衛隊』とかに殺されるんじゃないですか!?」

そうなのだ。前にいた学校の友達から聞いていたコトだが、有名な学校ほどその学校の生徒会の人気が高いらしく『親衛隊』という部隊を置くことで生徒会に近づく(抜け駆けする)という行為を押さえているらしい

「だいじょーぶだよ、多分そこまで過度なって訳じゃないしね」

理事長が両手を組みつつその上に顔を起きながらニコリと微笑み言った

そして次には葵の上目遣いという最強タッグのコラボレーションまで付いてきた

「僕のコト…嫌いなんですか?」

泣き落としかああああっ!!泣き落としなのかああああっ!!
自分でも理解しているが、紅葉は泣き落としに弱いのだ

「いっ、いや…そういうわけでは―」
『じゃあ、決まりだね(ニヤリ)』
「決まりですね(ニコリ)」
「あの、僕の話を聞いて下さいよ!?」

…お父さん、お母さん。俺の移住先が決まったようです


+++++++++


「―それじゃ、荷物はこれで全部ですね」

「はい、手伝ってもらって、ありがとうございます!!あっ、何か飲み物でも買ってきますケド、何がいいですか?」

このまま甘えっぱなしというわけにはいかないだろう。ドアを掴みながら財布を片手に振り向きながら葵に尋ねた

「じゃあ、お言葉に甘えてコーヒー一ついいですか?」

「もちろんです!!じゃ、行ってきますね!!」

勢いよくドアから飛び出す。歩き始めて1分後に自動販売機の位置はおろか、この学校の案内さえされていないため右も左もわからないことに気付いた。

「俺って実は抜けてんな―」

改めて自分でもそう思うと凹んでくる。仕方ないので一度部屋に戻ろうと思う

しばらく道なりに進んでいると葵の部屋から話声が聞こえてきた

「…だから……だっつって…は………」

電話でもしてんのかな?
終わるまで入らない方がいいよね…?てか葵さん誰と電話してるんだろう。

気になった紅葉はおもむろにドアによりつつ盗み聞きすることにした

「はっ、だから抜かりはねーっつーの!!何回言ったらわかんだよ、このクソ椿!!」

この声って…葵さん!?
えっ、マジで…!?全然丁寧語じゃないし、ガラも悪いし…。でもあの中低音の、それこそ喋り方さえ戻せば葵さんにそっくりではないか!?

途中ビックリし過ぎて声が洩れてしまいそうだったが口に手を当ててなんとか声を押し殺した

盗聴を続けたいと思う

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