最高恋愛?
□ありきたりの日常、ありきたりの出会い?
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ジリリリリリ−…
携帯からダー○ベーダーの効果音と共にセットしておいたアラームが部屋中に鳴り響く。俺こと押切咲月(オシギリサツキ)は時間を見るためもそもそと起き上がり、30pほど離れた所にある携帯を手に取って時間を見た
今…何時だ…?
自分の全神経を脳に集中させ時間を見ることにした。携帯には8:10の文字。にも関わらず脳はまだちゃんと働いていなかったらしく機能が停止しかけていた
8時10分か…。まだ二度寝が出来る時間だなー…。
それから5分ぐらい経ち初めて二度寝をしてしまったことに気が付いた。慌てて仕度をしているためか、ドタバタと耳を塞ぎたくなるような音が部屋中に響く
だが、そんな咲月を叱ってくれる両親はすでに他界してしまっていた
数日前、両親が旅行に出掛けている時に対向車線側の車が道路に飛び出して交通事故にあってしまい、そのまま――。そんな咲月を引き取ってくれた母方の叔母も最近調子が悪いらしく、娘に引き取られるそうで、咲月はK大学入学を転機に一人暮らしをすることに決めたのだった
「あっ、いけねっ!!」
忘れかけていた。どんなに忙しくても毎日欠かさずにやっていることが、両親の写真に毎朝語りかけることだ
(親父、おふくろ…。今は取り合えず生活にも慣れてきたので、元気にやって行けそうな気がしますっ!!)
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