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□夕焼け
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ブン太を待っている間私はずっと校門の前に座っていた。

いつも部活が終わってすぐに何か食べたいって言うから、手には今日の調理自習で作ったマドレーヌを持っている。

ブン太が美味しそうに食べてくれる姿が見たくて、すごく一生懸命作ったつもりだけど…

喜んでくれるかな??

ぼーっと空を眺めていると、見覚えのある赤い髪が見えた。

「愛子ー!!ワリィ、待った??」

片手を胸の前に立てて、ブン太が走ってきた。

部活が終わってすぐに来てくれたんだ…

私はにっこり笑って、使ってない真っ白なタオルを差し出す。

「お疲れさま、ブン太」

ブン太は私の差し出したタオルを受け取ると、にっこり笑って「サンキュ」と言った。












2人で帰り道を歩いている時、ふと忘れていた事を思い出した。

「そういえばね…ブン太に嬉しいプレゼントがあるんだ♪」

ブン太がワクワクした目で私を見た。

「マジで??」

仔犬みたいに私を見るブン太の頭をぽんぽん撫でる。
可愛いすぎだよ、ブン太///////

「じゃーんっ!!!マドレーヌだよ♪」

こんがりと焼いたきつね色のマドレーヌをブン太に見せると、すぐさま手からマドレーヌが消えた。

「すっげぇうまそう…いっただっきまーす♪」

ブン太がマドレーヌを口に運んだ。
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