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□ちっぽけな幸せ
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お互いに気持ちを告げたあと、
何分かの沈黙に包まれた。
私も切原くんもあまりの恥ずかしさにうつ向いてたからだ。
そんな沈黙を破ったのは…
切原くんだった。
「…愛子サンのせいで目ぇ覚めちまった」
ちょっと意地悪そうに笑う切原くん。
私はなんにも言い返せなかった。
「…ごめんなさい」
「それで、なんだけどさ」
切原くんが私から目線を反らした。
…??
「アンタの手を握ってたら、多分寝れそうなんだ」
切原くんが照れくさそうに言う。
そんなの、
聞かなくてもわかるでしょ…?
「いいよ。…手つなご?」
私が机の陰から手を差し出すと、
切原くんの手が重なった。
お互いに目線を合わせたら、
恥ずかしくなってきて…
2人で笑いあった。
切原くん…
大好きだよ―…
ちっぽけな幸せ
<たとえちっぽけな事でも><君に関わる事なら><なんだって幸せ>