log
□I want you...
2ページ/3ページ
「どうしたら…信じてくれるんじゃ?」
初めて見た仁王の顔。
真剣で、まっすぐに私を見据える目。
「ど、どうしたらって…」
あまりの真剣な眼差しに、私は思わず目を反らす。
「なんでこっち見てくれないん?」
仁王が一歩一歩私に近付いてきて…
気づいたときには、後がなくなってた。
ひんやりとした壁とは裏腹に、
私の体は火照っていく。
…仁王の顔が…近くにある。
もう逃げ場はない。
言い訳は効かない。
なら…
「お、お前が…好きなんだよっ!!///////」
目の前の仁王がククッと喉を鳴らして笑ったのが聞こえた。
…な、なんで笑ってんだよ!!
「お前さんすぐ赤うなって…可愛いのぅ」
よしよしと言わんばかりに頭を撫でてくる仁王。
…やめろよな////////
「そんなとこが大好きじゃ…愛子。やっと、伝わったぜよ…」
「//////////おぅ」
仁王は相変わらず私を見ていた。
とても愛しそうに、優しい目で笑っていた。
「なぁ愛子」
「なんだ?」
「キスしてもええ?」
「な…なに言ってんだお前!!!」
「えー…愛子とキスしたいんじゃけど」
甘えた子犬みたいに私を見る仁王は、
あの騙し上手な詐欺師には見えなくて…
可愛いらしく見えた。
「キスはお預けだけど…ほら」
私は仁王のおでこにキスをした。
仁王の顔が一瞬で赤くなる。
あの仁王が、だ。
私まで顔が熱くなってきたじゃないか…///////
「愛子…ヤバイかもしれん」
「なんだよ」
「お前さんが好きすぎてどうにかなりそうじゃ」
I want you...
<お前さんの心が><ずっとずっと欲しかったんじゃ>
仁王が愛子を好きになった理由は、
また別のお話―…