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□片想い
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「他のヤツにそんな事言ってみろよぃ。
ぜってー勘違いするから」
「??なんでブン太以外の人に言うの?」
今度は愛子が俺の耳に手を当てた。
愛子の髪の匂いがすぐ近くでするから、またドキドキしてくる。
「今みたいに男に優しくされたら、言いそうだろぃ」
「言わないよ」
強く、はっきりと言われた。
横目で隣をを見ると、ニコニコと笑う愛子。
「あたしはブン太だけが好きなんだもん」
頭が一気にあつくなった、
愛子が俺を好き?
この1年半ずーっと思ってた人が。
天然で鈍くて可愛い愛子が。
俺を、好き?
俺の頭はパニック寸前だった。
てゆーかよ。俺めちゃくちゃカッコ悪いじゃん。
女に告白させちまうなんて、なにやってんだよぃ…俺。
良く回らない頭のまま、俺は返事をした。
「俺も愛子が好きだぜぃ」
次の瞬間に、俺は愛子を抱きしめた。
甘くていい匂いのする髪を手に取り、キスをする。
「これからよろしくな、お姫様」
目を開くと、顔を真っ赤にしている愛子がいた。
片想い
〈告白できねーなんて言うモンじゃないぜぃ〉