log

□your mine
2ページ/2ページ

次の日の朝、私は1人で学校に向かった。

家が正反対の所にある私たちでは一緒に行くことがすごく難しい。

雅治はそれでも一緒に行こうって言ってくれたんだけど…

1週間くらいたって雅治が寝不足で体調を崩してからは私が断った。

だって、雅治に会えないことの方が寂しかったから…

「わぁ〜テニス部練習してる」

フェンスの外からテニスコートを眺める。

その中で、一際目立つ髪型の雅治を見付けることは難しくない。

「雅治…がんばれっ」

フェンスの外から食い入るように雅治と柳生くんの試合を見る。

雅治が点を決めるたびに私はガッツポーズをした。

その時、後ろから声が聞こえた。

「あの…愛子先輩っスか??」

見知らぬ男の子が私の方に駆け寄り、いきなり手を握ってくる。

「俺、ずっと前から愛子先輩のことが…」

男の子の言葉を全て聞き終える前に、何かが私の視界を覆った。

そして、顎を掴まれたかと思うと唇に柔らかい感覚がした。

このキスは…

「コイツは俺のじゃき!!!お前には絶対にやらん!!!愛子にもう二度と近付くな…」

雅治が、私を抱き締めていた。

荒々しい口調とは裏腹に、優しく包み込む手。

男の子は雅治の気迫に圧されたのか、走り去っていった。













「愛子、なんで俺がお前を1人にできないか知っとるか?」

雅治が私を抱き締めた状態のまま、地面に座った。

は…恥ずかし…///////

「な…なんで??」

私がそう訪ねると、雅治はニヤッと笑ってこう言った。

「お前さんが可愛いすぎて可愛いすぎて心配になるんじゃよ…それに」

ぐいっと引き寄せられ、ついばむ様な口付けを交わす。

そして唇が離れた後、雅治が言った。

「お前さんは、俺だけのもんじゃろ??」

私は思わず縮こまった。

雅治も―…

私だけの雅治でいてね??








your mine

<私だけの><俺だけの>
<君でいて欲しい>
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ