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□your mine
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次の日の朝、私は1人で学校に向かった。
家が正反対の所にある私たちでは一緒に行くことがすごく難しい。
雅治はそれでも一緒に行こうって言ってくれたんだけど…
1週間くらいたって雅治が寝不足で体調を崩してからは私が断った。
だって、雅治に会えないことの方が寂しかったから…
「わぁ〜テニス部練習してる」
フェンスの外からテニスコートを眺める。
その中で、一際目立つ髪型の雅治を見付けることは難しくない。
「雅治…がんばれっ」
フェンスの外から食い入るように雅治と柳生くんの試合を見る。
雅治が点を決めるたびに私はガッツポーズをした。
その時、後ろから声が聞こえた。
「あの…愛子先輩っスか??」
見知らぬ男の子が私の方に駆け寄り、いきなり手を握ってくる。
「俺、ずっと前から愛子先輩のことが…」
男の子の言葉を全て聞き終える前に、何かが私の視界を覆った。
そして、顎を掴まれたかと思うと唇に柔らかい感覚がした。
このキスは…
「コイツは俺のじゃき!!!お前には絶対にやらん!!!愛子にもう二度と近付くな…」
雅治が、私を抱き締めていた。
荒々しい口調とは裏腹に、優しく包み込む手。
男の子は雅治の気迫に圧されたのか、走り去っていった。
「愛子、なんで俺がお前を1人にできないか知っとるか?」
雅治が私を抱き締めた状態のまま、地面に座った。
は…恥ずかし…///////
「な…なんで??」
私がそう訪ねると、雅治はニヤッと笑ってこう言った。
「お前さんが可愛いすぎて可愛いすぎて心配になるんじゃよ…それに」
ぐいっと引き寄せられ、ついばむ様な口付けを交わす。
そして唇が離れた後、雅治が言った。
「お前さんは、俺だけのもんじゃろ??」
私は思わず縮こまった。
雅治も―…
私だけの雅治でいてね??
your mine
<私だけの><俺だけの>
<君でいて欲しい>