log
□夕焼け
2ページ/3ページ
「ん〜っ♪これめちゃくちゃうまいじゃん、愛子」
にこにこと笑うブン太を見ているとこっちまで笑顔になってくる。
「ほんと??よかったぁ♪これね、ブン太を想って作ったんだよ」
「俺を…?」
ブン太の顔が急に真っ赤になる。
「そりゃ…甘いぜぃ」
ぽりぽりと頭を掻くブン太。
顔は相変わらず真っ赤なままだ。
以外と照れ屋なんだよね、ブン太。
「…なぁ、愛子」
「なに?」
「俺の気持ち、知りたい?」
ブン太が真剣な顔をして言った。
気持ちって、どういうこと?
「俺がどんだけ愛子のこと好きか、教えてやるよ…」
ブン太が私の腕を引いた。
「どういうこ…っ!!!」
唇から伝わる甘いマドレーヌの味。
キスをしている時間はそれほど長くなかったはずなのに、私は1秒が1分くらいに感じていた。
それほどまでに流れ込んでくる、ブン太の私への想い。
ブン太…
「ん…」
唇がそっと離れる。
「俺の愛子への気持ちも、甘いだろぃ??」
ブン太が悪戯っぽく笑う。
私は全身が火照っていくのを感じた。
「…甘かったよ、馬鹿」
夕焼けのせいか、キスのせいか私たちは2人とも真っ赤になっていた。
夕焼け
<これからも><ずっと一緒>