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□『exoticfinn』
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いつも思う、
重たくない?
眠れなくなるんじゃない?
邪魔じゃないの?かって…


挙げ出したらきりがない位に次から次へと疑問は湧き出てくるばかり。なのにいつもいつも『そんなことないよ…』という本当に簡単な返事で私の問いをあっけなく片付けてしまうし…


『exoticfinn』




自分には体を小さく丸めて寝る癖がある事は自分でも良く知っている。
猫みたいだね…と笑われたけれど、これは人間の本能なのでは?と軽く返した。
それと、猫みたいなのは総司さんの方です…と言ってみれば、そう?なんて腑に落ちない様子だった。


けれどここ最近になってそうやって寝る事を体は忘れ始めている様な気がしてきた。これも本能なんだろうか……




眠る体勢になって直ぐ両脇に手を差し込まれ、力の抜け始めた体が強制的に引きずられる。瞳を薄暗闇に晒せば眼下には隣にいたはずの総司さん。どうやら私は彼を下敷きにしているらしい…




「…やめてください、、重たいんですから」


「…そう?丁度いい位なんだけど‥、」



「んぅ…、昨日もこうやってたでしょう。‥私が寝たのを見計らって自分の上に乗せて…」



「起こしちゃったのなら謝るよ。」



「謝らなくていいですよ…」




居心地が悪くなってそっぽを向くが、胸に押し当てた耳には心音が規則正しく届いた。


「僕の心音に安心した?」


「ιう……。」


「…これ以上苛めると可哀想かな、寝よっか」


「最初っからそうしてください…//」



仕方ないから今日もここで寝てあげます。きっと当たり前みたいになっていく事が少し悔しい気もするけれど、


心地がいいから、
許してあげることにした…


the end.
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