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□『russian quaalude』
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避妊具の入った封を切ろうと、歯を使って破り開けた。片手は春歌と絡め繋いでいるから使えない。これから身体も繋がるというのに、手も気持ちも全てを繋ぎたいと思うのは我が侭なのだろうか‥




「どうしたんです?そんなにじっと見たりして…」



「あ、な、なんでも…ないです」



「そういう時は何かある時です。無理矢理吐かせましょうか?」



首を左右に振って嫌々。
頬は上気して不自然に赤みを帯び、瞳は涙を溜めて綺麗に澄んでいる。トキヤは小さな溜め息を吐いてから、そんな煽情的な顔をしないでください…と苦笑い。


「…トキヤくん、凄く色っぽいなぁと思いまして…」



「…はい?」



「その表情とか、仕草とか…兎にも角にも全部が全部色っぽいです//」



「熱に浮かされているんですか?」



「いえ、いつも…通りです。多分」



「まぁ、言われて嫌ではありませんが…惚けている余裕があるのなら、」



トキヤの指先が汗で貼り付いた春歌の髪を額から退けてにこり…。嫌な予感がしてと春歌はハッとしたけれど、何かをする前に先を越されてしまった。




「こちらに集中、してください…っ」



ずぷりと、容赦なく奥へ侵入して来た衝撃に春歌は綺麗に背中を反らせて喉を震わせた。




「今の、声が出せない位に良かったんですか?」


「っ、ふ…ぁう//」


「それともイッてしまいましたか?」


「…っう、」


「我慢しないでいいのに‥、」



笑みを含んだ艶のある声にずくりと子宮が疼いた。一度腰を引いてから再度押し込んで…その繰り返し。絡め繋いだ指先にキュッと力が入る度に無性に愛しくなってトキヤは無意識に溜め息を溢した。




「もっと良がって‥鳴いてください春歌、」


「ときや、く‥っん」



「さぁ、今夜も一緒にイケるところまで…イきましょうか」



返答は案の定、首を縦に振る小さな動作だけ。けれどもそれだけで十分…


ぐちゅり‥
体液が混ざり合う音が、思考をドロドロに溶かしていった。




fine.
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