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□『blanton carnival:3』
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一応続きものです…












「いつまでそうしているんです?」



湯船に口を沈めてぶくぶく…
ちらりと目線を上へ動かせば呆れ顔のトキヤ。春歌は抱え込んだ両足をさらにギュッと抱き抱えると、更に小さくなった。
一緒にお風呂だなんて…。



「はずかしいです…」


「二人で入った方が効率がいいと思ったので。」


「な…何も、しません?」


「して欲しいのなら要望に応えますが。」


「…応えなくて、結構れす」


「それは残念です」


伸びてきた指先が額に張り付いていた髪を耳に掛け、そのまま頬を撫でて顎へ。そのまま持ち上げれば湯船に沈んでいた唇へ指を這わせ、少しばかり形が変わる位に押し当てた。



「んむ…」


「ここでことに及ぶと睡眠時間は確実に3時間を切りますし、翌朝起きれないでしょう」


「1日位徹夜しても私は…、それにちゃんと目覚ましを掛ければ起きられます」


「私が言いたいのは腰痛で起きれないのでは?と言っているんですよ」



意味、わかりますよね?
にっこり…艶に染まった表情で言われてしまえば春歌の頬は真っ赤に染まる。何よりあの腰痛、要因を思い起こしただけでも眩暈。



「さぁそろそろ上がって寝ましょうか」


「…トキヤく」


「抱き締めてキスして、あなたの事を思い切り甘やかさないといけないので…ほら、行きますよ」


「あのっ、その…」


「週末の約束は憶えていますか?」



春歌は首を縦に振るだけの返事をしたが、それで満足したのかトキヤは頬を緩ませた。その場を動こうとしない彼女を湯船から抱き上げ、脱衣場に用意してあった大きなバスタオルで包み込んでベッドルームへ。


「今我慢する分、週末の反動は凄まじいですよ…」


「え…」


「週末まであと2日、心の準備はきちんとしておいてくださいね。」


「トキヤ、く…」


「待て…なんて言葉は一切耳に入れませんから。」



満面の笑みにも関わらず背筋を這う寒気に春歌は無意識に体を震わせたけれど、わかりました…そう答えるしかなかった。




fine.
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