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□『calvados dreamy』
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はふ、はふ…と一生懸命呼吸をする姿が可愛くて、くらりと理性がバランスを崩し始めた。抱き締めて向かい合わせ、腰に回した腕で自分の方へと再度抱き寄せれば春歌の眉がハの字に垂れ下がった。悩ましげな表情が堪らなくて、なけなしの理性も遠慮なしに持って行かれる…



「しょ…く、」


「んー?」


「あたま、くらくら…します」


「それ、俺も…」


「しょうく、も?」


「だって、お前のなか…気持ちが良すぎてさ…。」


「ふふ、それ…本当?」


「嘘吐いてどうすんだ…」


「嬉しい…です」


「あと、いつもとちょっと違うし…」


「あ、うん。そだね…こうしてると‥、翔くんのこと、ギュッて…出来るし」


この体勢だと春歌の腰が下りてくるので奥の奥へ。最奥に辿り着く度にこつりと当たる壁に、ぐいぐい意識を持って行かれる。


「ん…ぁ」


「悪ぃ、痛かったか…?」


「大丈夫だよ…、翔くん心配し過ぎです…」

「だって、女の子…だし。心配するなって方が無理だろ」


「私、意外に丈夫…なんですよ?」


「…こんな細いのに、丈夫ねぇ」


「あっ…//」


抱き寄せれば身体が大きく跳ね上がり、名前を呼びながら不服そうな表情。涙目で頬を膨らませるのは情を煽るだけだっての…涙で濡れた目尻に口付ければすぐに表情は溶けてしまう。


「そんな色っぽい表情すんなよな…」


「うぅ、ごめん‥」


「悪いとは言ってない。俺の理性を持って行くなって言いたいだけだっての…謝るなら俺の方だ」


「何で…?」


「それ、聞くか?」


「……ごめ、」


「…ん、謝るの禁止ってさっき言ったばっかり。」


「……うぅ//」


「じゃあさ、」


再度腰を抱き寄せて、胸元に唇を寄せて吸い上げて、紅く色付いた痕を舌でぺろり。じと見れば世話しなく春歌の瞳が揺れるのがわかったけれど、恥じらう表情がこれでもかという程に理性を煽る。
あぁも、可愛すぎる…


「ほら、ちゃんと背中に腕回せって…」


「しょ、…くっ‥//」


「喋れなくしてやるから、覚悟しろ」



強引に捕らえては離そうとはしない青い瞳は、今日に限って少し意地が悪かった。




fine.
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