for you, to me, and plans
□触れたくてたまらない
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「し〜ん〜ちゃん!」
掃除道具を持ち、せわしなく部屋を行き来する新八。
銀時は背後からその耳元に声をかけた。
新八はビクッと肩を震わせる。
「っ……銀さん…な…んですか?」
「ん〜。冷蔵庫にいちご牛乳無いんだけどぉ〜」
新八の肩に顎を乗せ、銀時が呟く。
「無いって、アンタが全部飲んだんでしょう!あと重いです!」
叫ぶ新八の耳たぶがほんのりと赤い。
銀時は新八に気づかれないようにふっと笑みをこぼした。
「掃除終わったら一緒に買いに行くぞ。どーせ買い出し行くんだろ」
銀時はスッと新八の肩から顔をはなす。
「え、あ、ハイ。つーかアンタも手伝えよ!」
新八は銀時にずいっと雑巾を押し付けた。
銀時と新八は付き合い始めてまだ日が浅い。
やっとのこと伝えたお互いの気持ち。
新八は銀時が触れるたびに顔を赤くしたり、驚いたり。
銀時はそんな彼の様子を見るのが好きだ。
新八が自分の声や動作に顔を赤くしている様は可愛らしいことこの上ない。
本当はもっと触れたいし、その先のコトだってしたい。
しかし、相手は全くと言って良いほど恋愛慣れしていない。
あまり急ぎすぎてがっついているなんて思われるのも嫌だった。
触れればもっとと欲が出る、銀時はそれをなんとか抑えつつ新八に接する毎日だ。
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