Novel
□ゆめのおはなし
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そこにはウォルターがいた
相変わらず血にまみれてはいたが、決戦の日に彼の本体に返した臍の緒を抱いて、眠っている
まるで母親の胎内にいるかのように身体を丸め、幸せそうに笑みを浮かべていた
302号室はあれ以来誰にも貸し出しをしなくなったらしいが、彼はあの中で眠っているのかもしれない
彼に触れようとすると目が覚める
そんな夢を、あれから毎日見るのだ
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