異世界的彼。

□第8話
3ページ/11ページ




「あ、起きたか」



『おはようございます…銀さん』


部屋の扉をあけたのは甚平姿の銀さんで、扉によりかかりながらわたしをみた



「朝メシできてるけど食うか?」


グゥウウウ〜



言葉より先に、私のお腹が音をたてて返事をした



「素直だねー、おまえの腹は」

『……いただきます』

「じゃあ準備してくるわ」

『お願いします』


そういった銀さんは神楽ちゃんの部屋からすたすたと出ていった




恥ずかしい



…そういえば昨日は夕飯食べるの忘れてた


色々ありすぎて食の欲求が麻痺ってたからなあ



昨日沖田、事情聴取大丈夫だったかな

土方さんも女中さんも。


そういえばわたしお片付けもしないまま帰ってきちゃったや…




中途半端なことしちゃったな、と反省しながら、

お腹をさすり、布団を畳んで神楽ちゃんの部屋を出た




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ