異世界的彼。
□第8話
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「あ、起きたか」
『おはようございます…銀さん』
部屋の扉をあけたのは甚平姿の銀さんで、扉によりかかりながらわたしをみた
「朝メシできてるけど食うか?」
グゥウウウ〜
言葉より先に、私のお腹が音をたてて返事をした
「素直だねー、おまえの腹は」
『……いただきます』
「じゃあ準備してくるわ」
『お願いします』
そういった銀さんは神楽ちゃんの部屋からすたすたと出ていった
恥ずかしい
…そういえば昨日は夕飯食べるの忘れてた
色々ありすぎて食の欲求が麻痺ってたからなあ
昨日沖田、事情聴取大丈夫だったかな
土方さんも女中さんも。
そういえばわたしお片付けもしないまま帰ってきちゃったや…
中途半端なことしちゃったな、と反省しながら、
お腹をさすり、布団を畳んで神楽ちゃんの部屋を出た
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