アリスと暴君兎
□地獄の聖地
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『え。廃校?』
私、矢沢憂の通う、戸智亀校は小中高校生が通う小さな学校
全校生徒18名の少ない生徒数のせいか、10年通い続けた学校も廃校になってしまった。
『まじでか』
「大マジだ。大マジ」
高二に進級してウキウキ気分だった私は、担任に職員室に呼びたされた。
そして、この廃校の話を聞いたのである。
通い慣れた学校がなくなってしまう。
ポッカリと、心に小さな穴ができたような気持ちになった。
まあ、私が寂しいがろうと廃校という事実はなくならないし。
──それよりも、きっと私はどこかの学校へ転校になる。
隣街の銀魂高校だろうか。
『両津先生、私のどこに転校すんの?銀魂高?』
「あ?ちがう。
夜兎工業高校だ。」
地獄の聖地
『そんなバカな。』