アリスと暴君兎
□まわりは敵だらけ
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『春雨が三人んんん!??』
なんてことをしたんだ。私。
なんてとんでもない失礼な行為をぶちかましてしまったんだ。私
パッと、メシオの髪から手を離し、とりあえず全力で謝罪。
もう私、楽に死ねないな
こりゃ、子孫ともどとも根絶やしだわ
「憂ってば、とんでもないことしてくれるくせにビビりなんだ」
『ふつービビりますよね。暴力団予備軍ですもん』
私の言葉にうんうん、と頷く多数の男子たち
みんな気持ちは一緒なようだ。
「俺は憂を気に入ってるんだから、無闇に殺さないよ。むしろ、憂に手だすっていうなら俺が殺してあげる」
『きゅん』
「だから俺と友達になろうよ(体の)」
『やっぱこいつはそんな奴ですよね。きゅん返せ』
「おい、春雨トリオ、春雨の女
いい加減席着け。」
『なにその誤解。私、一般人』
「俺に指図するなよ、ハゲ」
「お前の席、あそこな」
『はーい』
なんやかんや、春雨トリオは私に手出しすることはないらしい。
もうそれだけで安心
生きているという幸せ
私、この学校で頑張ってみるよ、両津先生
ギィっと椅子を引いて、星海坊主先生に言われた席に座った。
1番後ろから二番目の窓際
日当たり最高、先生との距離も遠い
絶好の場し──…
ガタッ、ガタガタッ
「ねぇ、云業、席交換してよ」
「え?でも団長…そこは団長の特等席…」
「譲ってやるよ。
てことで、宜しくね。憂」
『え?……嘘だ』
「お前さんも散々だなァ。
団長に興味持たれたら、死ぬまで付き纏われるぞ」
『先生。
とりあえず席替えしたいです』
まわりは敵だらけ
後ろ云業
前は阿伏兎
隣は神威
の席順でした
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