アリスと暴君兎

□私は卵なんて産みません
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グギュルルー


グーグー





……あぁ


ごめんなさい、私の胃




お腹が空き過ぎて死にそうな私のお腹は、何度も大きな音をたてた。



「憂、その音。五月蝿い。耳障り」

『殺されたいのか、アホ毛』


「人の文句いいながら食べるからだよ、自業自得。それに授業妨害」

『オメーが人の弁当食ったからだろーがァア!!
つか勉強してねーじゃん!ゲームひたすらピコピコしてるだけじゃん!』



グーゥ


神威と言い合ってるときでさえも鳴り響く私のお腹の音



阿「矢沢」

『?』


「マジでうるせぇ、お前の腹。ジャンプに集中できないだろうが」

『メシオォオオ!!!(目が死体のオッサン)
君も文句言ってたよね?

なんだっけ。


"団長は性欲、戦闘欲、食「うぉおおおおッ!!藍染キター!!!(棒読み)」


「へぇ。どういうことだよ、阿伏兎」

「……(視線をバタフライさせる)」



「…矢沢、これしかないが。…腹の足しになるなら食べてくれ」


ニコニコと素晴らしい殺気を放つ神威と、たじたじの阿伏っちゃんをよそに、



云ちゃんが私にチョコチップパンを手渡した。




『云ちゃあん!!アイラブユー!』


そう叫んだ私と云ちゃんの様子に気付いたのか、神威はこちらに視線を向けた



「あー。云業、憂に媚うってる。セコいなぁ」

「う、うってな…」


『おいしーい!!!
もう云ちゃんは私の親友だよ、親友!云ちゃん、ありがとっ!』

「…親友…」



云ちゃんはオッサンのような顔で照れたような顔、なんだかキュンとくる表情をみせた。



云ちゃんの表情、凶器だわー。マジ天使

オッサン+照れた表情はマジ凶器。あー、かわいい




威「云業、親友ごときで満足してるの?」

云「エ」


威「俺は憂の飼い主になろうと満足できないよ」

『なんだよ飼い主って。私は犬か』



阿「いや、矢沢はどっちかっつーとトカゲだろ」

『なぬ。』

威「違うヨ。カエルだよ」

阿「カエルは可愛すぎるだろ。トカゲだろ、ゴツイトカゲ」


『せめてホ乳類にしろや』









威「憂が両性類なら、俺は何類っぽい?」

「「『エロ類』」」

「一人づつ殺してあげようか?」



# # #

こうやってどんどん話がそれる四人組





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