アリスと暴君兎

□友達を紹介します
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新しいお友達ができました



櫻井和葉ちゃん



違うクラスのかっわいらしー女の子



いきなり話かけられてビビッたものの、こんな可愛い子にお友達になりたいと言われ、

嬉しくないハズがない



ソッコー打ち解け仲良くなり、初の女友達が出来た。



ニヤニヤしながらそんなことを思い出していれば、神威バカヤローに精神的打撃をお見舞いされた


キモイやらウザイやら。


でも今の私にはそんなもん、屁でもない




なぜなら、



「憂!遊びに来たよ〜」


『和葉ちゃんっ!』



私には天使がいるからァアア!!!



和葉ちゃんが私の教室までわざわざ遊びにきてくれた。(隣のクラスだけど)


同性の友達っていうのは本当に最高だと思う



男友達とは話せない、恋話や他愛もない話で盛り上がれるし…


そう幸せに浸っていれば。





「あれって、神威くんだよね?」


和葉ちゃんがピコピコとゲームをする神威を指差しながらそう言った。



『へー。知ってるんだ』

「あたりまえだよ!神威くん、この学校で一番有名なんだから!
カッコいいし、喧嘩強いし」

『へぇ…』



喧嘩強いのは納得いくけど、


問題大アリのイケメンだよね



「最近よく学校くるから、女子はみんな影で大騒ぎだよ」


『知らなかったなー。このクラス女子いないし』


「だってこのクラス、ガラの悪い男子が多いもん。…でも、神威くんは私も憧れるなぁ〜」


『……』



…ほうほうほう。


では、この矢沢憂様が和葉ちゃんのために人肌脱いでやろうじゃないの




『紹介しよっか?』

「え!憂、神威くんと知り合いなの!?」

『ともだち、みたいな?席近いしよく喋るっていうか…』

「凄いッ!いいなぁ〜〜」


『全ッッ然よくない!!
あの男、いいのは顔だけで、性格悪いし、性欲の塊だし、暴力的だし。

歩く18禁みたいなヤツだし』




「へぇ。誰が?」








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『げげっ!神威…』

「楽しそうだね。誰の話してるの?」

『あ…あーと…もの凄い、イケメンの方が、いるなぁ、と』

「へぇ。気になるなぁ。誰のこと?」

『そんなことより神威様。私の友達でございます』

「さ、櫻井和葉です!!」


「ふーん。どーも。それより、憂。歩く18禁って誰のこと?」

『(…き、聞こえてらっしゃる!!)』





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