アリスと暴君兎

□はじまる事件
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「休み時間に来てた子、友達?」


『うん。和葉ちゃん。覚えてね』


「俺、憂以外の女にキョーミないから無理」


『神威に言われてもなぁ』


「どういう意味だよ」



帰る支度をしていると、神威が机に座りながら和葉ちゃんのことを聞いてきた




…和葉ちゃん、神威のこと憧れだっていってたし、


仲良くなれるといいな





いっそのこと付き合っちゃう?


私、キューピッドなれるんじゃね?





「憂、ボーっとしてる暇があったら手、動かせよ」

『あ』


「俺、お腹空いてるんだけど。早く○ック行こうよ」

阿「あんた最近食いすぎだ」

「いいじゃん、食べなきゃ強くなれないもん」

「食事代出す俺の財布のことも考えてくれ」

『見てるこっちの気分にもなってくれ』

「無理」


そういいながら、この神威野郎はケラケラと笑った




…こいつの食べる量といったら、吐き気を催すほど食べるからな



好い加減にしてくれよって感じになるよ、まったく




威「つか、憂さっきからなに探してるの?」


『んー。数学の教科書。宿題出されたじゃん』

「え。やるの?」

『なにその目。マジメといいたげな目は』

「うん、言いたい」




阿「おい、矢沢」

『?』




「お前の教科書ってコレか?」














『なんじゃこりゃあああ!!!』

阿「ゴミ箱に捨ててあったぜ。切り刻まれてやがる」

『なにこれー、勉強できないじゃん』

「え。そこ?」





# # #

ヒロインちゃんに迫る危機。





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