アリスと暴君兎
□放課後の約束
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「…まったくさー憂も相当バカだよねー。カッターぐらいで指が切れるなんてさ」
『皮膚を鉄にでもしろってか。』
「ギリギリのとこで避けて掴めばいいじゃないか」
『オメーしかできねーわ』
保健室から、神威と私、阿伏っちゃんで仲良く並んで教室へと向かう
…阿伏っちゃんに励まされて、
阿伏っちゃんに泣かされて、
結構溜まっていたヤツがなくなった気がする
…あんな陰湿ないじめなんぞに負けてたまりますか。
もうアイツ、凹まないからやめようって言わせてやらぁー
私はそんなことを考え、心の中でガツッポーズを決めてみせた。
威「それにしても、今から授業かタルいなァー。いっそのことサボろうよ、憂」
『いいねーいいねー。私もダルいー』
「絶対させねーよ。特に団長。お前さん単位ギリよ?一ミクロン並のギリよ?」
「一ミクロンでビビってたら、春雨の団長なんてやってられないだろ。
俺、逃げるのは嫌いなんだ」
「そんなかっこよくいっても駄目なモンは駄目だ。遊ぶなら放課後にしろ」
「えー。放課後まで授業?ダルい、めんどい、阿伏兎クサいー」
「クサいは関係ない。」
「ケチ。いいもん、憂とサボ、」
『阿伏っちゃん!放課後万歳!!』
放課後の約束
威「エ?憂、今からサボりでも…」
『何を言ってるのあんたは!!やっぱり学生といえば放課後だよネ!!!』
阿「そーだそーだ」
『放課後万歳!!!』
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ヒロイン、初の放課後遊び
生徒数少ないから、
同級生で遊ぶこと少なかったんだよね