アリスと暴君兎
□プリクラ撮りませんか
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『どこいくー?どこいくー?』
「…矢沢、お前いつにも増してテンション高くね?」
『だって!
放課後アソビだよ!放課後遊び!!私放課後になんかするのはじめてなんだよねー!』
「ふーん。憂友達いなかったんだ」
『やめてよ、寂しい人みたいじゃん』
まちにまった放課後、
阿伏ちゃん
云ちゃん
神威
というイヤでも目立つ三人組と初めての放課後遊びを決行中
私たちの歩く繁華街は放課後時間とあってか、他の学校の生徒で溢れかえっていた。
『人、多っ…!』
「人ごみ歩くの?俺人ごみ嫌い。憂、ホテル行こうよ、ホ…」
『じゃあソコで待ってれば?
云ちゃん、阿伏っちゃんあんなんほっといていこー!!』
「何この扱い」
放課後遊びは初だしね!
このはじめてを神威のワガママで台無しにしてたまるもんですか。
それにさっき、阿伏っちゃんが私が元気だすためだって言ってくれたし!お言葉に甘えて遊んじゃおー!!!…と思ったものの、
「オイオイ。
あれ夜兎工の神威じゃね?」
「三羽烏勢ぞろいかよ」
「関わりたくねーなぁ〜」
「神威さん超カッコよくない?」
「わかる!コワカッコいいよね!!」
じろじろと浴びせられる視線と、
とびかう声
なかには私の批評も混じっている。
まぁ、この三人だからね…
春雨だもの。目立つのも仕方ない。
そう思った時、一言も喋らなかった彼がいきなり口をひらいた。
プリクラ撮りませんか
『へ?』
云「…だ、だめか?」
阿「…云業。お前キャラ変わったな」