アリスと暴君兎

□まったいら
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櫻井和葉


その名前をだせば情報なんて溢れるほど入ってきた



そいつは、俺のことが好きらしく、俺に近付く女はひたすらに様々な手で脅してきたみたい。


……それにあいつは――




うん。やっぱ春雨の情報網ってすごいや



そう実感していれば、

そいつが意味の分からないことを言い出した






"神威くんに二度と近寄らないって私と約束するなら、嫌がらせやめてあげてもいいよ?"





……馬鹿だなぁ


そんなこと、憂が許しても俺が許すわけないだろ?






「そんなこと、俺が…





『ごめん、それは出来ない』


俺の言葉を遮って、憂のそんな声が聞こえた






『…和葉ちゃん。神威や云ちゃん阿伏っちゃんは私の大事な人たちだから。


二度と近寄らないってことはできない。

3日でいっぱいいっぱい』


「3日も近寄らないことできるのかよ」

『神威には。
あ、云ちゃんは無理』

「とりあえず云業死になよ」

「えぇっ!!」

「…お前さんたち空気読もうか」


そんないつものようなやり取りを繰り広げていれば、






「…ふーん……じゃあ、もっとモーーットひどいこと、やってもいいんだね?」



和葉の耳につく黒い声が聞こえた





『……私はそれで、



「俺が許すわけないだろ?」



今度は俺が憂の言葉を遮って、

和葉に近づいて、強く、胸ぐらを掴んだ




「お、おい団長!」

『ちょ、神威、女の子に暴力はっ…』



憂の言葉に俺はにっこり笑いながら


和葉の制服をまくり上げた




「こいつ、








まったいら

「男だよ」






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