短編

本当の狙い
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「暑ぃー暑ぃー」


パタパタ



「暑い暑い暑い暑い」

『……』

「あーつーいー」




超絶ウザイ、後ろの席のサドヤロー




暑いを連呼し、うちわをパタパタし、

あろうことか私の椅子まで蹴ってくる




「チャイナぁー。寒いギャグ言えよ。そうすれば暑くなくなる気がする」


『私に絡むんじゃねーヨ。ウザイアル』


「彼氏に向かってその言い方なくね?」

『彼女の椅子蹴るなんてなくね?』



私がそう言えば、むすっとしたように黙り込む沖田



けれど、

椅子を蹴ることをやめようとはしない




完全に弁当タイムの邪魔である。



ガンガン椅子蹴りながらリズム刻んでよぉー

今日に限って汁モノあるんだよ



スプーンから零れてるじゃねーか



イライラしすぎて自分の喋り方忘れちまったじゃねーか




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