異世界的彼。
□第6話 -女中篇-
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──第6話
近「今晩は騒いでって下さいよ」
「あぁ。そうするよ」
……ったく
一番隊隊長ってのもメンドクセーや
いちいちお偉いさん方一人一人に挨拶しねーといけねーし、
堅っ苦しい敬語使わねーといけねーし…
普通土方コノヤローと近藤さんだけでいいだろィ
つか土方のヤローどこいった?
俺と近藤さん、二人でしか挨拶してねーじゃねーかよ
「…悟。オイ総悟!」
「…ってェ。なんですかィ、近藤さん」
耳元で大声を出され、手で押さえながら俺は近藤さんに視線を向けた
「文句は心中で垂れろ。声にモロ出てるから」
「ありゃ、聞こえてやしたかィ」
「あぁ。
俺とお妙さんがお似合いだとかお似合いだとか…」
「言ってねーです」
「まぁとにかく、面倒な挨拶も最後一人だからそう不貞腐れるな」
「…分かりやした」
俺はわしゃわしゃと俺の頭を撫でる近藤さんに素直に従った
…と、まてよ。
最後の一人って、昨日来るって報告された方々には全て挨拶し終わったはず……
近「お。久しぶりですな。
杉田殿」
「!!」
「おお。近藤か。去年ぶりだな」
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