過去拍手小説
□アンハッピーニューイヤー
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【あけましておめでとう】
万事屋
"2010年も残すところあと3分です!"
「いやいや、お前いいから結野アナうつせよ。邪魔だよ、このヅラ司会」
「それ芸能界ではタブーらしいですよ。『タモンさんはヅラ』って」
「ハゲを触れられたくないならテレビ出てんじゃないよ。
正々堂々、わたしはこういう人間ですって素っ裸になる覚悟で出なさいよ」
「なんで年越しでタモンさんの裸見ないといけないんですか」
『こんなヅラの乳首なんて見たくないネ。せめて関根トツムの乳首見せろヨ』
「結局オッサンかい」
「あー…今年くらい結野アナと年越したかったなー。
なにが嬉しくてガキ二人+獣と新年迎えるんだよ」
『てめーレディーに失礼ネ。私も天パとメガネとなんて過ごしたくないアル。
今すぐこのサンクチュアリ(こたつ)から出て行くヨロシ』
「ほらほら、喧嘩しないで下さいよ。鍋、冷めちゃいますよ」
"残りあと1分!"
「さみーな…神楽、こたつとストーブ最強にしろ」
『あいあいさー』
「そろそろ年越しそば(カップ麺)のお湯沸きますね。」
「お前さー、年越しそばって普通年越し前に食うんじゃねェの?」
「あんたが昼間でお湯使い果たして沸かさなかったからでしょうが」
「バカヤロー。お湯がなくなったかどうかぐらい、おめーのそのきらめくメガネの奥で判断しろ」
『そうアル、ぱっつぁん。
メガネが使えないぱっつぁんなんて刃のないカッターと同じヨ』
「つまり用なしってことか、コノヤロー」
"5秒前!4、3…"
「おー。年明けんぜ」
「1年もあっというまでしたね」
『関根ェエエエ!!!』
"2!"
"1…"
ブチンッ!
「……」
『……』
「……」
「『「ブレーカァァアアア!!!!」』」
fin.