過去拍手小説
□色気のない情事後シリーズ
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銀時×彼女
目覚まし時計を消して、俺は隣で眠るコイツを見た
『…すかー……』
気持ちよさそうに眠りながら、寝息をたてる姿は愛しすぎて。にやにやと頬を緩ませた
……寝てれば天使、なんだけどな
口汚ぇし、ツンデレだし
俺の硝子のハートを蹴っ飛ばして粉々に踏み潰すし
「…ま、昨日はあんだけ啼く姿見れたからいーんだけどね」
『…ん……スー』
「……口あいてるし。
ガキみてーな寝顔しやがって」
俺のハートをズタズタにしてきた今までの恨みを晴らしてやろうと、指で頬を摘まんで引っ張った
面白いように伸びる頬
起きる気配のない様子に、勝利感が芽生えニヤニヤと頬を緩ませれば、
ドカッ
「ブッフォオ!!!!」
顔面を思い切りグーで殴られた
『むにゃむにゃ…』
「〜ッ…の野郎…っ」
起きているのかと思えるほどの鋭いパンチに銀時は悶絶した。
チカチカする視界と燃えるように熱い頬を押さえながら、このままでは終われないと、
ぎゅうっ
体に腕を絡ませ、起きる気配の無い顔を胸に押し付けて力強く抱き締めた
「ふはっはっは!!これなら殴れねーだろ!この暴力女っ」
息苦しいのが、もそもそと動く彼女の頭に今度こそ勝利を確信した時、
『くっさ!!
お父さんの臭いするんだけど、
…ってあれ、銀ちゃん』
「…………」
『おはよう…って、え?銀ちゃん?え?なんで泣いてんの?』
甘党、泣かされる