アリスと暴君兎
□単純かつ扱いやすい奴
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『…え。学級委員長、ですか』
「あぁ、そうだ」
休み時間、
星海坊主先生に呼び出され職員室に来た私。
先生の用件はものすっごく嫌なもので、
転入したばっかの私に「学級委員長になれ」だそうだ。
『…無理ですよ』
「あん?」
『あんな暴力&男まみれクラスなんてまとめられません』
「あたりめーだろ。
アイツらまとめてほしいならお前なんて呼ばねぇ」
『なんだよそれ。じゃあ私呼ばねーでくれません』
「まとめなくていい。肩書きだけでいいからやれ」
肩書きだけ?
それなら私じゃなくてもいいじゃないか
つーか、
学級委員長の肩書きってことは、委員長の仕事とかは押し付けられるでしょ?
やだよ、そんな面倒な役割
『いーやーです。
それなら阿伏ちゃんとか云ちゃんとか、神威とかでもいいじゃないですか?
間違いなくクラスは崩壊しますけど』
「お前がそれでもいいなら、とっくにアイツらに任せてるわ」
と、星海坊主先生は意味ありげにそういった
『?私がいいなら?』
「考えてもみろ。ここは女に飢えたほぼ男子校だ。
しかも、俺のクラスは女が一人もいねーから他のクラスに比べると、もっとやべぇ状態だ。
阿伏兎や云業はいいとして、そんな奴らが委員長にでもなってみろ。
巨大な権力ふりかざして、お前にやりたい放題だ。
しかも、神威に委員長なんてさせてみろ。
お前にエロい命令や、
エロい命令なんかを…」
『はい!!!!!
先生!私、委員長頑張ります!』
単純かつ扱いやすい奴
雑用押し付ける予定の星海坊主先生
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