短編

頑張れ受験生企画
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するとギイッと音がして、そこに視線をむければ銀八がわたしの隣の席に座った



『…職員室帰んないの?』

「お前帰るまで見とく」

『えー…』

「そこ違う。この前授業で言ったでしょーが」

『先生の授業っつーかおふざけでしょ』

「おめっ、成績オール1にすんぞ」

『やめてよー。
ただでさえ合格危ういのに』



そういいながら銀八に指摘されたところを直していれば、


銀八が口を開いた





「心配すんな」

『んー?』

「ナオなら落ちねェさ。こんなに勉強してんだから」

『でも点数取れてないもん』

「本番はできるだろーよ。
なんせ、みんなの銀八先生の生徒だからな、ウン」

『…ふ──ん』


どっから湧いてくんのってぐらいの自信満々な銀八に信用してないといいたげの返事をしてやった




…まあ、なんだか受かりそうな気すらしてきたけど



そう思いながら手を動かせば、

銀八は再びぽつりと呟いた






「 。」


『え?なんか言った?』

「なんでもねー。
オラ、さっさと手動かせ手。」

『?』


顔を隠すようにしてそっぽを向いた銀八



不思議に思いながら

銀八から目をそらした









「お前が頑張ってんのは、俺が一番知ってんだから」



見守ってるこっちも
心拍数は200以上





# # #


がんばれ、受験生!




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