Royal Knights

□友達だけど 大好きで
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「オレも、ヴィドラが
 他の奴と付き合うのは嫌だし、
 友達として以上にお前が好きだ。」
「……ホント?」
「当たり前だろ。」
こんな事で嘘を吐いてどうする、
と少し不服気に答えると、
ヴィドラは大声でオレを呼び、
今まで以上の力で
ギュウッと抱き締めて来た。
……正直、苦しい。
「マグナ、こうゆう話振っても
 いつもリアクション薄いから、
 こうゆうの
 嫌いなんだと思ってたぁ〜……。」
「こうゆう話?」
「うん。デュナスモンが
 誰を好き、とか、
 オメガモンとデュークモンが
 付き合ってるらしい、とか。」
言われ、確かに
馬鹿な話をするなと
答えた様な気がした。
実際、他人の恋愛事情など
どうでも良かったんだ。
その時は自分の想いを
押し込めるのに必死だったんだから。
「……それは、まあ。
 そもそも恋愛なんて、
 個人の自由だろう?」
「ハハ、やっぱり
 リアクション薄いなぁ。」
「お前が興味ありすぎるだけだ。」
「そーかもしれないけどさ。」

――カツン。
不意に、頬に何かが当たった。
振り向けば、
照れくさそうに笑う
ヴィドラの顔がすぐ近くにあった。
 

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