Royal knights.2

□月明かりの下素直に語らう
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オメガモンは
デュークモンの肩を掴むと顔を上げ、
真っ直ぐにその瞳を射抜いた。
「私とて、
 他の何にも劣らぬ程に
 お前が好きだ、デュークモン!
 ……しかしな、
 私はお前程素直ではないし、
 率直な想いを伝えるのも
 恥ずかしくて
 なかなか出来たものではないのだ。」
顔を真っ赤に染めながらも
矢継ぎ早に言い切ると、
オメガモンは分かってくれと
懇願するように目を瞑った。
そんな恋人の姿を
至極愛しく感じたデュークモンは、
またふわりと笑って
オメガモンを抱き締めた。
「良かった。なれば、
 こうして共に在るを喜び、
 貴公を好いて居る
 この気持ちも、
 このデュークモンの
 ひとりよがりでは無いのだな。」
至極安心したような表情で言う
デュークモンに、オメガモンは
またもときめいてしまい、目を逸らした。
「無論だ。
 私とて、デュークモンが
 好きであるし、こうして
 共に居られるのは何より幸せだ。」
オメガモンの答えに、
デュークモンは満足そうに破顔し、
オメガモンの首元に
甘えるように顔を埋めた。
その頭をそっと撫でてやると、
デュークモンは顔を上げて
柔らかく笑った。
その笑顔に、オメガモンは
何とも満たされた気分になり、
誘われるように
デュークモンの唇へと口付けた。
甘く深い恋人達の逢瀬は、
一晩途切れる事無く続いた。
それをただ、
月だけが明るく優しく照らしていた...。

END

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