Royal knights.2

□立ち向かうには万全の
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「マグナモン。
 皆休み無しで飛び回って
 疲れが溜まっているんだ。
 こちらは何の変化も
 見られないし……。
 一度そちらへ戻ろうと思う。」
その言葉にマグナモンは少し考え、
そうだなと頷いた。
『確かに、休み無しで
 飛び続けるのは
 無理があったな……。
 分かった、全員一度
 此方へ戻って来てくれ。』
その言葉に、アルフォースブイドラモンは
アルファモンとの口論をピタリと止め、
モニターの下へ駆け寄った。
「帰っていいの!?」
『ああ。これからの事は
 一旦皆が
 メインサーバに集まってから
 話すから、もう帰っておいで。』
優しく言ってくれたマグナモンに、
アルフォースブイドラモンは
至極嬉しそうに頷いた。
「じゃ、今すぐ帰るから、待っててよ!?」
『分かってる、何処にも行かないよ。』
マグナモンの言葉に
再び嬉しそうに頷くと、
アルフォースブイドラモンは
メインサーバへ向けて踵を返した。
まさに神速と言うに相応しいスピードで
飛んで行ったアルフォースブイドラモンを
見送りながら、皆溜息を吐いた。
『……悪かったな、皆。
 ヴィドラが迷惑かけたみたいで。』
「あー……。
 ま、良んじゃね?
 つか取り敢えず
 俺らも帰って良いんだよな?」
『ああ。取り敢えず皆
 メインサーバまで
 戻って来てくれ。
 今後の方針を考えよう。』
「そうだな。」
『……て事だから、
 オメガモンもデュークモンも、
 しっかりアルファモンを
 こっちまで引き摺って来てくれ。』
「心得た。」
答え、デュークモンは
こっそり逃げようとしていた
アルファモンの肩をがっしりと捕まえた。
「アルファモン、
 お前は一体何処へ帰る気だ。」
「………俺も
 オウリュウモンのトコに帰りてぇ。」
『今暫くは却下だ。
 取り敢えずは
 こっちまで
 戻って来い。
 話はそれからだ。』
それだけ言うと、
マグナモンは通信を切った。
役目を終えたウィンドウが閉じられると、
皆メインサーバへ向けて飛び立った。


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