Dark Area

□予想外のアンパンMEN☆彡
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デュークモンが鼻歌を歌いながら
パンを捏ねていると、
何処から入り込んだのか、
クルモンがその傍までやって来た。
「クル、クル、クル〜ン♪
 デュークモン、何してるんで〜すか?」
「クルモンか。
 今、パンの生地を
 練って居る。
 クルモンの分も
 作ってやるから、
 暫し待っていてくれ。」
突然現れたクルモンに驚く事も無く、
デュークモンは優しく笑って言った。
その言葉にクルモンは嬉しそうに跳ね、
その耳を大きく広げた。
「クルル〜! 楽しみで、クリュゥ!!」
実に楽しそうに跳び回るクルモンを、
デュークモンは微笑ましそうに見つめ、
目を細めた。
「それではクルモン、
 向こうでベルゼブモンと
 一緒に待って居てはくれぬか?」
「イ〜ヤ〜で、クル!
 クルモン、ここで
 デュークモンを見ていたいでクリュ!」
台の傍らに降りて主張するクルモンに
デュークモンが困っていると、
漸くクルモンに気付いたらしい
ベルゼブモンが、ベルフェモンを
長椅子に寝かせてから台所へやって来た。
「クルモン、お前
 邪魔してんじゃねぇよ。」
「む、クルモン
 じゃまなんかしてないでクル!」
「してんだろ。
 デュークモンも
 困ってるし、
 ほらこっち来いって。」
「イ〜ヤ!! ベルゼブモンは
 いじわるだからイヤでクル!」
「誰が意地悪だって?」
「ベルゼブモンでクル!
 ベルゼブモンはいじわるで、
 すぐに怒るからキライでクル!!」
「ハッ、俺だって
 テメェみてぇな
 ぶりっこなんざ嫌いだね!」
「ク〜ル〜!! クルモン、
 ぶりっこじゃないでクルゥ!!」
「クルクル言ってる奴の
 ドコがぶりっこじゃねぇんだよ?」
「クリュリュ〜〜……。
 デュークモン!
 ベルゼブモンがいじめるでクルゥ〜!!」
クルモンはそう喚きながら、
デュークモンの腕に
縋るように飛びついた。


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