Dark Area

□幼き望みを歪めて描く
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「リリスー、何か菓子寄越せ。」
言って、ベルゼブモンは
ベルフェモンを片手に抱えて
リリスモンの家へ押し入った。
「ちょっ、何だい
 ベルゼブモン!?
 せめてノックぐらい
 してくれないかぃ!!?」
「いーだろ別に。
 それより何か作ってくれ!」
迫るベルゼブモンに、
リリスモンは怪訝な顔をした。
「どうかしたのかい?」
「……いや。こいつが
 ハロウィン以来また
 あんまり食わなくなってよ。
 面倒くさくねぇ菓子なら、
 それなりに食うかと思って。」
「それは良いけど……。
 お菓子じゃ栄養はあまりとれないよ?」
「あー……。
 まぁ、それはまた
 何か別で何とかする。」
「そうかい?
 じゃあ何か作ってくるから、
 ちょいと待っといておくれよ。」
「おお。」
言うと、ベルゼブモンは
台所へ行くリリスモンを見送って
居間へ向かった。


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