Royal knights.2

□愛しいキミに、
少しのTrickと目一杯のTreatを
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「マグナマグナマグナー!
 トリック オア トリート!!」
バターン! と勢い良く扉を開けて
寝室から出て来た
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは一つ溜息を吐いた。
「おはよう、ヴィドラ。」
「おはよっ、マグナ!
 ねぇマグナ、
 今日はハロウィンだよ!?
 トリック オア トリート!!
 いたずらとか
 しないからお菓子をちょーだい!!」
パタパタと興奮気味に尻尾を振る
この青い犬をどう諌めたものかと、
マグナモンは頭を抱えた。
「ヴィドラ、こんな朝早くに
 言う事じゃないだろ。
 まずは朝ご飯を食べてからだ。」
その言葉に、アルフォースブイドラモンは
不満そうにう〜と唸って
尻尾と耳を垂らした。
それが可愛らしくて、
つい甘やかしてしまいたくなるのを、
マグナモンは必死に堪えた。


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