Royal knights.2

□だから次はキミの番
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「治った!!」
漸く犬の姿から元の姿に戻った
アルフォースブイドラモンは、
両手を上げて喜んだ。
それに、マグナモンも少し
安心したように笑って溜息を吐いた。
「ねぇマグナ! 治った!」
言って両手を広げる
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは優しく笑って
良かったなと言ってやったが、
アルフォースブイドラモンは
何故か不満顔で口を尖らせた。
「……ヴィドラ?」
「抱っこ! 治ったから、
 今度はオレがマグナを
 抱っこしてあげるんだってば!!」
約束したじゃん! と頬を膨らます
アルフォースブイドラモンに、
マグナモンは
どうしたものやらと困り果てた。
「……オレ、今日仕事だから。」
言って逃げようとする
マグナモンの手を掴み、
アルフォースブイドラモンは
駄々を捏ねる
子供のような顔をしてむくれた。
「ずるい。オレだって
 マグナの事抱っこしたい!!」
泣きそうな顔で言われてしまっては、
マグナモンも無碍に断る事など出来ず、
諦めて溜息を吐いた。
「……じゃあ、一回だけな。」
「うんっ!」
目を輝かせ、これ以上ないくらい
嬉しそうな顔で頷いた
アルフォースブイドラモンは、
マグナモンの脇に手を入れて
高い高いをするように持ち上げた。


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