Royal knights.2

□時をかける鎧竜
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とある昼下がり。
メインサーバの情報処理室に
大きな声が響き渡った。
「もうヤダ! 帰りてぇ!!」
「ならとっととノルマをこなす事だな。」
泣き言を喚くアルファモンに、
マグナモンは冷徹な言葉を返した。
「鬼!! 3日間も
 缶詰めとか有り得ねぇ!!!」
オウリュウモンの所に帰ると
喚き散らすアルファモンに、
マグナモンは溜息を吐いた。
「無駄口を叩いてないで
 さっさと終わらせろ。
 そもそも
 3日間缶詰めにしても
 終わらない程
 仕事を貯めたお前が悪い。」
マグナモンの正論に
言葉を返せる筈も無く、
アルファモンはぐぅと唸った。
それを脇で見ていたクレニアムモンが
苦笑して言葉をかけた。
「後もう少しなんだろう?
 頑張って
 終わらせてしまえよ。
 そうしたら
 すぐにでも帰って良いから。」
「うぅ……。」
優しい言葉をかけるクレニアムモンに、
マグナモンは再び溜息を吐いた。
「クレニアムモンは甘い。」
「そうか?」
マグナモンの辛辣な言葉に、
クレニアムモンは困ったような
笑みを浮かべた。
けれども、アルファモンは
クレニアムモンの言葉に
少しやる気を出したようで、
再びコンソールを操作する手を動かした。


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