Royal knights.2

□立ち向かうには万全の
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先日アルフォースブイドラモンと
交戦したデーモンを
危険視したイグドラシルは、
ロイヤルナイツ全員に
厳戒態勢を敷くように命じた。
それを受け、マグナモン達
内勤の得意な者達は
メインサーバからモニターを通して
デジタルワールド全域に目を配り、
それ以外の者達は外へ出て
実際にデジタルワールドを飛び回り、
異変が無いか注意深く見張っていた。
しかしなかなか目立った動きは無かった。

それでもいつ敵が出て来るのか
分からないこの状況では
厳戒態勢を解く訳にもいかず、
既に数日が経過していた。
「……もうヤダ。おうち帰る。」
碌に休みも無く飛び続けるのは
いかにロイヤルナイツといえど苦痛で、
疲れもストレスも溜まっていた。
「アルフォースブイドラモン、
 お前だけが疲れている
 訳じゃないんだ。少し我慢しろ。」
「……だって。マグナに会いたい。」
「っえぇい喧しい!
 そもそも元はと言えば、
 最初に遭遇した時に
 貴様らがそのデーモンを
 倒せなかった事が
 原因であろう!?
 それを棚に上げて
 今更文句など言うでないわ!!」
「だ、だって!!!」
ロードナイトモンに怒鳴られ、
アルフォースブイドラモンは
瞳を潤ませながら拳を握ったが、
言われた事に間違いは無く、
言葉を返す事が出来なかった。
「ロードナイトモン!
 アルフォースブイドラモンを
 責めるのは角違いであろう。
 我らとて、
 すぐに異変を察知して
 あの場に加勢出来ていれば、
 アルフォースブイドラモンが
 怪我をする事も無かったのだ。」
「……その位、分かって居る。」
デュークモンに窘められ、
ロードナイトモンは舌打ちをした。
取り敢えずは収まったらしい怒りに、
アルファモンは溜息を吐いた。


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