Royal knights.2

□噂のミサイル、秘密兵器?
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「あ、オメガモンおかえりー!」
「我が盟友オメガモン!
 今し方貴公の話をして居ったのだ!!」
任務を終えて休憩室に入るなり、
オメガモンは
アルフォースブイドラモンと
デュークモンに笑顔で迎えられた。
「何かあったのか?」
「あのな、さっき
 総務モンと話してたんだけど、
 図鑑には、オメガモンが
 ミサイル持ってる
 って書いてあったんだって。」
「しかし
 このデュークモン、
 その様な物を
 貴公が使うのを
 一度も見た事が無い。」
「だからさ、いっぺん
 見てみたいなって話してたんだよ!」
瞳を輝かせて言う二人に、
オメガモンは困った様子で眉を顰めた。
「……見て楽しい物でもないだろう。」
「そんな事無いよ!
 だってミサイルだよ
 ミサイル!! カッコイイじゃん!!!」
「このデュークモン、貴公の事は
 全て知っておきたい!
 故にこのデュークモン、
 貴公がミサイルを
 持っているという事を
 知らなかった事が
 口惜しくてならぬ!
 なぁ我が盟友オメガモン。
 このデュークモンに、
 貴公のミサイルを見せてはくれぬか!?」
デュークモンの主張に、
オメガモンは少し
顔が熱くなるのを感じた。
元々好きで堪らない恋人に、
自分の事を全部知っておきたい
などと言われては、
照れるなという方が無理である。
このまま抱き締め
押し倒してしまいたい衝動に駆られたが、
横から飛んで来る
アルフォースブイドラモンの言葉に、
何とか踏み留まる事が出来た。
「なぁオメガモン!
 オレもミサイル見たい!!
 なぁ見してよミサイル!!!」
キャンキャンと吠えるように
ミサイルが見たいと繰り返す
アルフォースブイドラモンに溜息を吐き、
ふと隣を見ると、デュークモンも
期待に胸を膨らませた表情で
此方を見ていた。
それに仕方ないかと観念し、
オメガモンはまた溜息を吐いた。
「ならば見せるが……。
 あまり見栄えのする物
 では無いから、期待はするなよ?」
それに二人が頷くと、オメガモンは
メタルガルルモンの
顔のようになっている右腕を前に出した。
そうしてその口を開くと、
ガコンという金属音と共に、
一本のミサイルが顔を覗かせた。
それにアルフォースブイドラモンと
デュークモンは更に瞳を輝かせた。


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