Royal knights.2

□在ったかもしれない幻の色彩
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反乱因子鎮圧を終え、
金色のラピッドモンは一つ溜息を吐いた。
「お疲れ、ラピッドモン。」
「うん、オメガモンもお疲れ〜。」
「なぁデュナスー、
 もう終わりだよな?
 もう帰っても良いんだよな??」
「ああ。鎮圧も
 完了したし、もう良いだろ。」
「やった! したらオレ
 ちょっと先に帰ってるな!!」
言うと、アルフォースブイドラモンは
神速のスピードで宇宙樹へ向け
一目散に帰って行った。
「相っ変わらず、
 アイツ毎回全速力で帰るよな。」
「それだけ、
 勝利報告を早くしたいんだろう。」
「え〜、てゆ〜かアレは単純に
 マグナモンに甘えたくって
 早く帰ってるんじゃないの〜?」
ラピッドモンの言葉に、
皆吹き出し苦笑した。
確かにそれはあるのだろうと。
「あーあ。本当、アイツは
 気楽で良いよな。……俺も帰ろ。」
言って踵を返すアルファモンの肩を、
オメガモンがガッシリと掴んだ。
「貴様は何処に帰るつもりだ。
 メインサーバは
 そちらの方角では無いだろう?」
「そ〜だよアルファモン!
 お前何一人で
 帰ろうとしてるワケ!?
 中央神殿なら
 ロプの城も近いんだから、
 途中まで一緒に帰ろうよ!!」
「ラピッドモン!!!
 貴様まで何処へ
 帰ろうとしているんだ!!!?」
怒鳴るオメガモンに
ラピッドモンはえー、と
至極不満そうな声を上げた。
「……アルファモンも
 ラピッドモンも、
 取り敢えず一度
 メインサーバへ
 戻って報告書を上げてくれ。」
それさえしてくれれば
何処へ帰っても構わないからと、
デュナスモンが溜息混じりに言うと、
アルファモンとラピッドモンは
渋々了承してくれたようだった。


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