Royal knights.2

□七夕の二人になる前に
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外勤の任務を終え、
イグドラシルへの報告に帰る途中、
オメガモンはデュークモンの手を引いて
こっそり皆のもとを離れた。
「オメガモン?」
首を傾げて問うデュークモンを、
オメガモンは抱き締めた。
「……少し、このままで。」
「報告は良いのか?」
「大丈夫だ。
 その辺はクレニアムモン達が
 きっちりとやってくれる筈だ。」
「……しかし、報告書は。」
「それもまた後で良い。
 ……今は少し、
 このままでいさせてくれ。」
言って甘えるように
擦り付いてくるオメガモンに、
デュークモンは溜息を吐いた。
「しかしオメガモン、
 この間もそれで
 マグナモンに
 怒られたばかりであろう。」
「良いから、少し……。」
言ってオメガモンは
デュークモンの口を塞ぐように
深く口付けた。
不意を打った口付けに、
デュークモンはつい流されてしまった。
ここ数日は任務に気を張りっぱなしで、
碌に休めなかったのだし、
任務を終えた今なら、
少しこうして逢瀬を楽しむように
休んでいても許されるのではないかと、
そんな思いが頭を掠めた。


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