Kernel.2

□媚薬を試してみたところ...
1ページ/7ページ

夕食後、二人でテレビを見ながら
休憩していると、インダラモンが
思い出したように
一つの小瓶を取り出した。
「……インダラモン? 何コレ?」
「媚薬。」
サンティラモンの問いに、
インダラモンはニィと笑って答えた。
「媚薬ー? ……使うの?」
「そりゃあ、その為に
 買って来たんだからな。……嫌か?」
「ベツに……。
 嫌ってワケじゃねぇケド。」
インダラモンの持つ小瓶を見つめながら
考え込むように言うサンティラモンに、
インダラモンは極力優しく笑ってやった。
「お前が乗り気に
 なれねぇんなら辞めるか。」
「え、ぃやベツに
 そーゆぅワケじゃ
 なくってさ!
 いーよ、ヤろっ?
 どぅやって使うんだ?」
「無理すんなよ。」
インダラモンが
サンティラモンの頭に
手を置いて言うと、サンティラモンは
ムゥと拗ねたような顔をした。
「……ベツに、無理とかしてねぇし。」
その答えに、インダラモンは苦笑した。
「お前ホントに可愛いな。」
「っからかうなよ!!」
「マジだってば。」
そう言い、インダラモンが口付けると、
サンティラモンの不機嫌顔は
立ち所に消えてしまった。
「……なぁ。コレ、どう使うんだ?」
「んー……?
 お湯なり水に
 2,3滴垂らして混ぜろって。」
「ふぅん……?
 じゃあ、お湯沸かして来る。」
「おぉ、宜しく。」
サンティラモンは立ち上がると
台所へ行き、お湯を沸かし始めた。
インダラモンはその後へ続き、
二人分の湯呑みを用意した。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ