Royal Knights

□暑さの凌ぎ方
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「あっつい……。」
言って、アルフォースブイドラモンは
情報処理をしているマグナモンに
後ろから抱きついた。
しかし、こんなスキンシップなど
いつもの事なので、マグナモンは
特に振り返る事も無く答えた。
「そうだな。で、どうして
 お前はそう言いながら
 オレに抱きついてくるんだ。」
「だってマグナの鎧、
 ヒンヤリしてて気持ち良いんだもん。」
「……オレは暑いんだけどな。」
「え〜、オレも鎧だし
 ヒンヤリしてない?」
「そのヒンヤリしている筈の
 金属部分が
 オレの肌に触れてないからな。」
言うと、アルフォースブイドラモンは
「そっか」と呟いて
マグナモンから離れた。
簡単に離れたその腕を
内心名残惜しく思いつつも、
そんな素振りなど見せない様、
マグナモンは平静を装って
情報処理を続けた。


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