Royal Knights

□寒い夜にはぬくもりを
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サンタモンの手伝いとして
クリスマスのプレゼント配りに
駆り出されたロイヤルナイツだったが、
三大天使や四聖獣達の協力もあり、
無事予定通り夜の間に
配り終える事が出来た。

最後のプレゼントを配り終え、
マグナモンは一つ息を吐いた。
漸く終わったか、と安堵の意を込めて。
無事終了した事をオメガモンに
テキストデータで報告すると、
すぐに労いのメールが返って来た。
曰わく、今日は現地解散らしい。
……そういえば、
ヴィドラはどうしただろうか?
ロイヤルナイツ一の神速を誇るが故、
他の者よりも多く荷物を持たされていた
相棒の事を思い出して
連絡を入れようとした瞬間、
何かが此方に向かってくるのが見えた。

……あのスピードには覚えがある。
間違いなく、ヴィドラだ。
思い至ると、
恐らく飛びついてくるであろう相棒を
受け止める為、マグナモンは身構えた。
数秒後、予想通り飛びついてきた
アルフォースブイドラモンを、
ブースターなどの力も借りて
無事抱き留めた。
「マグナっ! 終わった?」
「ああ。さっき
 配り終えた所だ。お前は?」
「うん、オレも終わったよ。」
屈託のない笑顔に、
マグナモンも笑みを零した。
そのまま、腰に抱きついている
アルフォースブイドラモンの頭を
撫でてやると、彼は嬉しそうに笑った。
回されている腕の金属部分が冷たいが、
それよりもギュウと抱きつき
甘えてくる相棒に愛しさが募った。
――が。
この幸せそうな顔で
抱きついてきている相棒は、
次の瞬間とんでもない言葉を呟いた。


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