Royal Knights

□愛を送る季節
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「なぁなぁデュナス〜、
 デュナスは
 バレンタインどうするんだ?」
問われ、デュナスモンは首を傾げた。
どうする、とはどういう事だろうか?
「ロードナイトモンに
 あげたりしないのか?」
次いで言われた言葉に、
どうしようかと悩んだ。
実際、デュナスモンはこれまで
ロードナイトモンに
バレンタインのプレゼントを
した事がなかった。
それどころか、ロードナイトモンから
貰うまで、すっかりバレンタインの事を
忘れていた年もあった程だった。
「……お前はどうするつもりなんだ?」
「オレ? オレはもちろん、
 マグナにあげるに決まってんじゃん!」
「そうか。」
「だから、もし良かったら
 クリキントンの作り方、
 教えてもらえないかな?」
アルフォースブイドラモンの申し出に、
デュナスモンは再び首を傾げた。
何故コイツは、今この時期に
栗金団を作ろうとしているんだ?
普通、バレンタインといったら
チョコレートではないのか?
浮かぶままに、
デュナスモンは疑問を口にした。
「何故、栗金団なんだ?」
「何で?」
「……普通、
 バレンタインといったら
 チョコレートじゃないのか?」
「うん。でもさ、マグナ
 クリキントン好きみたいだから。」
アルフォースブイドラモンの答えに、
デュナスモンは正月の光景を思い出した。
そういえば、マグナモンは
栗金団ばかり食べていた様な気もした。
……実質、バレンタインに
チョコレートを渡すというのは
日本だけの文化らしいので、
本当は渡すものなど
何でも良いのかもしれない。
アメリカやヨーロッパなどでは、
カードを渡すだけだったりも
するらしいのだし。
そう結論付けると、デュナスモンは
アルフォースブイドラモンのやり方も
またありなのだろうと納得した。


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